フェイスブックの投稿を削除依頼できるケースとは?
1. フェイスブックの投稿を削除依頼することは可能?
2. フェイスブックの投稿を削除依頼する方法
3. フェイスブックの公開範囲・設定を見直して自衛しよう
4. 削除依頼が難しければ弁護士に相談がおすすめ
5. まとめ
フェイスブックは、基本的に実名(日常的に使用する名前)での利用が義務付けられています。
その分、他のSNSより責任感のある投稿が多いですが、反面、実名だからこそ起こるトラブルも増えています。
フェイスブックでトラブルに遭遇したら、運営元に報告を行うことで削除依頼ができます。
ここでは、どんな投稿がフェイスブックの削除依頼対象なのか、また自衛策や、削除依頼が通らない場合の対応方法についてお伝えしていきます。
フェイスブックの投稿を削除依頼することは可能?
結論から申し上げますと、フェイスブックの投稿を削除依頼することは可能です。
削除依頼を出すためには、削除を求める投稿がフェイスブックの規約違反に当たり、かつ、フェイスブック社が削除すべきであると判断するものである必要があります。
利用規約違反なら削除依頼・違反報告できる
フェイスブックはコミュニティ規定の冒頭で、フェイスブックは「誰もが自由に表現し発言できる場」であり、「たとえ賛同できない、あるいは好ましくないと感じる人がいるかもしれない問題に関しても、利用者にとって重要な問題についてはオープンに話し合えるようにしたいと考えています。」と記載しています。
しかし、以下のような規約違反にあたる内容や掲載方法の投稿は「自由な表現」の範疇にあたらず、削除依頼や違反報告ができるようになっています。
・ヘイトスピーチ
・いじめと嫌がらせ
・暴力や過激な描写を含むコンテンツ
・成人のヌード・性的行為・性的勧誘
・残酷で配慮を欠いたコンテンツ
・偽装
・スパム
・フェイクニュース
・知的財産権の侵害
など
出典:https://ja-jp.facebook.com/communitystandards/introduction
これらに該当するコンテンツや、自分の権利を侵害している投稿に関しては、フェイスブックの運営に報告を行うことで、削除依頼ができます。
利用規約違反ならアカウント停止も
フェイスブック社は、規約違反の投稿を行っているアカウントや、アカウント自体が規約に違反しているアカウントを停止する処置も行っています。
例えば、このような場合には投稿単体の削除ではなく、アカウント辞退が停止になる可能性があります。
・フェイスブック利用規約に従っていないコンテンツを投稿している
・偽名を使用している
・他の人になりすましている
・フェイスブックのコミュニティ規定に違反して、フェイスブックで許可されていない行為を続けている
・嫌がらせ、広告、宣伝、その他の許可されていない行為を目的として、他の利用者に接触している
出典:https://ja-jp.facebook.com/help/103873106370583
メッセージも報告できる
フェイスブックの規約違反になるのは、一般に公開された投稿だけではありません。
公開範囲が制限された投稿や、個人的なメッセージ(チャット)も報告の対象です。
個人メッセージで嫌がらせを受けている場合にも、運営に報告することができます。
また、嫌なメッセージを見ないようにするためには、報告だけではなく自分でスレッドを削除する(相手側のスレッドは削除されません)、ブロック、無視という方法もあります。
削除やブロックをすると、自分側からはそのスレッドやメッセージが見られなくなるため、合わせて報告も行う場合には先にスクリーンショットを撮っておくようにしましょう。
フェイスブックの投稿を削除依頼する方法
それでは、具体的にフェイスブックで削除依頼をする方法をお伝えしていきます。
削除依頼・報告前の準備
フェイスブックで削除依頼を行うときには、「ただ投稿を消してくれればいい」という場合と、「相手に刑事・民事で責任を取らせたい」という場合があるかと思います。
ここでは、違反投稿を根拠として、投稿者に刑事上又は民事上の責任を追及する可能性がある場合を前提として報告前の準備をご紹介していきます。
・証拠を保存する
削除依頼を行う前に、必ず違反投稿の証拠を保存しておきましょう。
もし、相手が自分で投稿を削除してしまった場合、証拠が残らず訴訟やアカウント停止が難しくなる可能性があるためです。
該当する投稿やメッセージのスクリーンショットを撮るなどしておきましょう。その際、投稿記事のURLが確認できる方法で証拠を保存することが重要です。
・利用規約違反を立証する
次に、該当する投稿がフェイスブックの規約や、法律に違反していることの立証を行います。
フェイスブックに削除依頼を出す場合、フェイスブック側が報告内容を審査して、規約違反かどうかを判断します。
しかし、相手が仲間内にしか通じない隠語を使って自分を侮辱しているなどの場合だと、なぜその投稿が侮辱にあたるのか説明、立証する必要がある可能性があります。
訴訟を起こす場合には、フェイスブックの規約違反であるだけではなく、法律に違反している証拠が必要です。
フェイスブックに削除依頼する
次に、フェイスブックへの削除依頼を行っていきます。
フェイスブックへの削除依頼は、該当する投稿から行うことができます。
・投稿又は写真を削除したい場合
フェイスブックに投稿された投稿又は写真の削除依頼をしたい場合は、まずその写真の投稿を開きましょう。
1.写真の右上にある「…」マークを選択
2.選択肢の中から「サポートを依頼又は投稿(写真)を報告」を選ぶ
3.具体的な理由の選択肢が表示されるので、一番近いものを選択
5. 画面の指示に従い手続きを進める
・誹謗中傷コメントを削除したい場合
誹謗中傷コメントを削除したい場合も、同じく該当の投稿ページから報告を行います。
1.コメントの横にある「…」マークを選択
2.選択肢の中から「フィードバックを送信、またはこのコメントを報告」を選択
3. 具体的な理由の選択肢が表示されるので、一番近いものを選択
4. 画面の指示に従い手続きを進める
投稿主への削除依頼は避ける
投稿主への直接の削除依頼について、本当に近しい仲で、不快な投稿は何かの間違いだとわかりきっている場合には、個人間の注意で穏便に済むこともあるでしょう。
しかし、個人間で投稿についての注意を行うと、人間関係がこじれたり、さらに嫌がらせがエスカレートしたりといったことにもなりかねません。
そのため、投稿主に直接削除依頼することはなるべく避け、運営を通して削除してもらうようにしましょう。
フェイスブックの公開範囲・設定を見直して自衛しよう
フェイスブックで、意図せず自分の写真が公開されないようにするため、自衛する方法もあります。
この設定は、自分のプロフィールページからすることができます。
1.ページ右上の「▼」マークを選択
2.「設定とプライバシー」>「設定」を選択
3.「タイムラインとタグ付け」を選択
この画面で、自分を投稿にタグ付けできる人の範囲や、自分が写っている写真の投稿範囲を設定できます。
例えば、公開範囲を「友達」のみにして知らない人に見られないようにしたり、自分の投稿に他の人が付けたタグを、事前に確認したりすることが可能です。
このように、自分のプライバシーはあらかじめ自分で守れるようにしておくことも、フェイスブックでトラブルを避ける一つの方法です。
削除依頼が難しければ弁護士に相談がおすすめ
フェイスブックの削除依頼は、必ずしも依頼内容が認められるとは限りません。
あくまでも、フェイスブックはフェイスブックの利用規約に基づいて処置を行うので、自分が不快に思ったとしても「違反ではない」という回答が来る可能性もあります。
そういった場合には、弁護士に依頼するのがおすすめです。
弁護士は法律に基づいて名誉毀損やプライバシー権侵害等の有無について判断を行い、適切な助言をし、場合によってはあなたの代理をすることができます。
また、誹謗中傷等を行っている相手が匿名・偽名だったとしても、裁判所を通じて個人を特定することが可能な場合もあります。
そういった手続きも、全て弁護士に一任することができます。
まとめ
フェイスブックは写真に写っている人物を自動で判断してタグ付けできるため、便利である反面トラブルも多いです。
フェイスブックで不快な投稿を見たり、自分の権利を侵害されたりした場合には、該当の投稿ページから報告することが可能です。
自分自身では立証が難しいと思われる場合や、投稿者に責任を取らせたい場合には、弁護士への相談がおすすめです。