インスタグラムのなりすましとは?通報~犯人特定の手順を解説

インスタグラムのなりすましとは?通報~犯人特定の手順を解説

SNSでは、本名とは違う名前を名乗ったり、現実とは違う人格を演出したりすることも可能です。

中には、自分ではない人物になりすました「なりすましアカウント」を作成する人もいて、悩まされている人も多いです。

今回は、インスタグラムのなりすましアカウントはどんな罪に該当するのか、またその通報のやり方をご紹介します。

犯人を特定する方法や、法的手続きを取る場合の費用・日数も解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

 

 

インスタグラムの「なりすまし」とは

 

インスタグラムの「なりすまし」とは、自分ではない、特定の人物のふりをしてアカウントを作ったり、運営したりすることです。

自分のアカウントのパスワードを他人に知られてしまい、アカウントを使われてしまった場合は、なりすましではなく「乗っ取り」といいます。

なりすましアカウントの目的としては、以下のことが考えられます。

・有名人になりすまし、知名度を利用してフォロワーを集める

・実在の人物になりすまし、その周囲の人の個人情報を集める

・実在の人物になりすまし、悪質な投稿をして評判を貶める

・架空の人物になりすまし、詐欺等を行う

これらのなりすましアカウントは、インスタグラムの規約違反です。

インスタグラムの規約には、以下のように記載されています。

他人へのなりすましや不正確な情報の提供は禁止されています。
Instagram
では、利用者ご自身の身元を開示していただく必要はありませんが、弊社に対しては、正確かつ最新の情報(登録情報を含む)を提供していただく必要があります。他人へのなりすましは禁止します。また、本人から明示的な許可を得ない限り、他の人のアカウントを作成することはできません。

出典:https://ja-jp.facebook.com/help/instagram/478745558852511

インスタグラムは実名を公表して運用する必要がありませんが、登録の際に必要な情報は必ず正確なものを入力するよう求められています。
もしなりすましアカウントであることが発覚した場合には、アカウント削除や、法的な処罰を受ける可能性があります。

 

 

インスタグラムのなりすましは犯罪?

 

インスタグラムのなりすましアカウントは、犯罪になることも、そうでないこともあります。

それぞれ、どんなケースが該当するのか見ていきましょう。

 

 

そっくりアカウント作成自体は罪ではない

 

なりすましのアカウントを作ること自体は、インスタグラムの規約違反ではありますが違法ではありません。

そのため、他人の名前を騙っているだけのなりすましアカウントを法的に裁くのは難しいです。

 

 

なりすましが罪となる場合

 

なりすましアカウントは、投稿内容によっては犯罪になることもあります。

どんなことをしているアカウントが犯罪と言えるのか、具体的に見ていきましょう。

 

 

・肖像権や著作権の侵害

なりすましアカウントが、自分が撮った写真や自分が写っている写真を転載している場合、肖像権・著作権の侵害を主張することができます。

自分が撮った写真は、撮った時点で著作権が発生しえます。

そうした写真を無断転載しているアカウントには、損害賠償請求や、使用の差し止めを求めることが可能です。

 

 

・プライバシー侵害

なりすましアカウントに、人に知られたくないことや個人情報を暴露されてしまった場合、「プライバシーの侵害」に該当する可能性があります。

例えば、盗撮された自分や家族の写真、自宅や勤め先の写真・住所・電話番号などが公開されている場合。

こういった場合は、あとで解説する「犯人特定の手続き」をとって法的に罰することもできますが、一刻も早く削除してほしいときは、インスタグラムで「プライバシーを侵害する写真と動画の報告」を行なった方がスピーディーな対応が期待できます。

 

 

・名誉棄損

名誉棄損とは、その人の名誉を傷つけるような内容を投稿することです。

例えば「Aさんは会社のお金を横領している」と投稿することなどが挙げられますが、Aさんになりすましたアカウントで「私は会社のお金を横領している」と書いた場合も、同様にAさんに対しての名誉毀損となります。

ちなみに、この内容は事実でも嘘でも、名誉を失墜させるようなことであれば名誉毀損に当たります。

 

 

インスタグラムのなりすましアカウントを通報する方法

 

それでは、インスタグラムでなりすましアカウントを見つけたら、どのようにインスタグラム運営へ通報すれば良いのかを解説していきます。

 

アプリ

 

なりすましアカウントの通報は、インスタグラムのアプリから簡単に行うことができます。

その手順は、以下の通り。

1.なりすましアカウントのプロフィールを開く

2.右上にある「」をタップ

3.ポップの一番上にある「報告する」を選択

4.次のポップの「不適切である」を選択

5.「このアカウントを報告する理由」のページに移動し「このアカウントはInstagramコミュニティガイドラインに違反していると思う」を選択

6.次のページで「アカウントを報告」を選択

7.最後のページで「このプロフィールは他の人になりすましている」を選択

この方法であれば、自分の個人情報などを明かすことなく、なりすましアカウントを通報することができます。

 

 

Web

 

Webで通報する場合、アプリと同じようになりすましアカウントのプロフィールから通報することも可能です。

ここでは、上記よりも具体的な内容を通報する方法をご紹介します。

この方法では、「本人確認写真」が必要になります。

本人確認写真とは、免許証などの顔写真が写っている身分証明書を手に持った自分の姿を撮影した写真のことです。

通報を始める前に、準備しておきましょう。

1.インスタグラムのヘルプセンターで「Instagramで他の人が私になりすましている場合、どうすればよいですか」をタップ(アプリから通報の場合も、最後に「無許可で私の著作物を投稿している可能性がある」を選択すると同じページにジャンプします。)

2.回答ページから「こちらのフォーム」をタップ

3.Instagramでのなりすましアカウントを報告」で、「誰かが私または友達になりすましたアカウントを作成した」「はい、私になりすましています」にチェックを入れる

4.入力項目に「自分のアカウント氏名」「メールアドレス」「なりすましアカウントの氏名」「なりすましアカウントのユーザーネーム」を入力

5.「本人確認写真」「追加情報(困っていることの詳細やどう対応ほしいかという希望)」を入力

6.「送信」をタップで完了

 

 

通報以外のなりすましアカウントへの対策

 

ここでは、インスタグラムへの通報以外の、なりすましアカウントへの対応策について解説します。

 

 

直接連絡するのはおすすすめできない

 

自分や友達のなりすましアカウントを見つけたからといって、直接連絡することはおすすめできません。

逆上されてさらに不愉快な思いをしたり、訴訟などに必要な投稿内容や、アカウント自体を削除されたりしてしまう可能性もあります。

目的が何であれ、悪質なアカウントを作った人に接触して良いことはないので、対応は運営や専門家に任せましょう。

 

 

法的措置・相手の特定なら弁護士に相談する

 

なりすましによって実生活に被害が及んでいる場合や、相手を特定したい、犯人に責任を取らせたい場合には、弁護士に相談しましょう。

「犯罪の通報といえば警察」と思う人も多いですが、警察は被害に緊急性がないと、すぐには対応してくれないケースがほとんどです。

また、犯人に慰謝料を請求したい場合は民事訴訟になるので、弁護士の専門分野となります。

すぐに対策しないと肉体的・金銭的に被害を被ってしまうというとき以外は、弁護士に相談するのがおすすめです。

 

 

インスタグラムのなりすまし犯を特定する方法

 

ネット上で違法な投稿をした犯人は、「プロバイダ責任制限法」に基づき特定(情報開示)ができます。

 

 

犯人特定の手続き

 

まず、情報開示手続きはどのように行うのか知っていきましょう。

 

 

・インスタ運営にIPアドレスなど情報開示請求

インスタグラムへ投稿している人物の情報は、インスタグラム運営が把握しています。

情報開示を求める相手方は、インスタグラムの現在の運営元である「Facebook,Inc.」です。

Facebook,Inc.」への情報開示請求仮処分は、東京地方裁判所が管轄となっています。

 

 

・IPアドレスから犯人のプロバイダ特定

情報開示請求を行うと、IPアドレスから犯人がどのプロバイダを経由してインスタグラムにアクセスしたかがわかります。

IPアドレスがわかれば、契約しているプロバイダと最寄りのルータがわかるので、犯人の所在地(インスタグラムにアクセスした時にいた場所)がおよそ特定できます。

 

 

・プロバイダに交渉して開示請求

ここからさらに、犯人の名前や住所といった個人情報を明らかにするには、プロバイダと交渉する必要があります。

悪質なことをしたとはいえ、プロバイダにとってユーザーは「お客様」なので、個人情報を開示してもらえるとは限りません。

また、ログの保存日数はプロバイダによりまちまちなので、記録が残っていない可能性もあります。

 

 

特定時の注意点

 

開示請求を行ったからといって、必ず犯人を特定できるとは限りません。

なりすまし犯人を特定するには、どんな注意点があるのかを解説します。

 

 

・IPアドレスには保存期間がある

先にお伝えした通り、IPアドレスは契約しているプロバイダや接続場所のヒントとなります。

犯人特定には役立ちますが、裏を返せば個人情報に強く関わる情報なので、どのプロバイダもあまり長期保存はしていません。

IPアドレスの保存期間は、おおむね36ヶ月なので、最後の投稿からその期間を過ぎてしまうとIPアドレスの開示ができません。

 

 

・スクリーンショットなどを残しておく

犯人を特定すると、訴訟などで犯人に責任を取らせることができます。

しかし、その根拠となる投稿やアカウントは、いつでも犯人が削除・改変できる状態です。

証拠がなくなってしまうのを防ぐため、著作権やプライバシーの侵害があったことを証明するために、スクリーンショットなどを残しておきましょう。

 

 

かかる日数と費用

 

なりすましアカウントの情報開示をする場合、かかる日数の目安は6ヶ月程度、費用は5070万円ほどです。

特定した情報をもとに訴訟を起こし、勝訴すると、さらに弁護士に成功報酬が発生します。

また、勝訴した場合に相手から得られる慰謝料の目安は、1050万円ほどが相場です。

 

 

まとめ

 

インスタグラムのなりすましアカウントは、作成しただけでは犯罪ではありません。

しかし、そこで著作権や肖像権、プライバシー侵害や名誉毀損にあたる投稿を行うと、罪に問うことができます。

なりすましアカウントへの対応方法としては、インスタグラム運営に通報してアカウントを削除してもらう方法と、弁護士に相談して法的手続きを取る方法の2パターンがあります。

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